• アニメーター兼油絵家

    女性の裸体は異性が目を引く形をしている

    何度描いてもそう感じる

    初めて生身のヌード女性を描いたのはアニメーションの学校で一年生の時の授業でだ。高校までは写真集とか人物画の描き方の本を通してしか描いたことがなかった。始まる寸前までは相当ドキドキした。モデルさんが来てすっと素早く脱いでポーズをし始めた。そっけない感じがしたけれども生まれて初めて見たモデルさんの姿は鮮烈だった。 写真と実物の違いに戸惑い、てんでロクなヌードは描けなっかった。結局学生の間は納得のいくような女性像はまるで描けなっかった。                                           そのままアニメーションのプロの世界に飛び込んだ。半分お情けで入れてもらった。自分が想像の世界で描く人物像はまるで使い物にならなかった。リテイクの嵐、またはゴミ箱行き。うまい原画マンが社内にいてなんでこんな絵が描けるんだろうと夜な夜な盗み見してくやしがった。しかしいくら原画として完成してしまっている絵を眺めていてもなぜ上手く描けるのかはわからない。そのことに気づいて、自分のゴミ箱行きの絵を直しているところへ行って描いているところを見せてもらった。そしたら目からウロコだった。うまい人ほど、実に基本に忠実なのだ。自分がスラスラっと描いたら上手く見えるんでないかい?と思っていた描き方は初期段階で基本をはしょってしまっていた。本屋行ってルーミスの本買ってきて練習しまくった。そしたらプロでやっていけるぐらいには描けるようになった。 そこまで来るのに10年かかった。 ああ~凡人! つくづく思った。アニメーションの仕事が普通にこなせるようになってきたのであらためて人物像を勉強したいと思い絵の研究所やちまたのヌードデッサン会に行くようになったヌードデッサンは本当に絵を描く練習になると思った。形が狂っていればすぐにわかるし、動きを描く、光と影、時間の短いクロッキーもテーマを決めて望むと勉強になる。いろんなことを試している間にまた10年たってしまった。今ヌードデッサンを描くときは心から楽しんで描ける。  きれいだなあ

     

     

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