外行って景色描いてきなさい
はい、行ってきまーす
本当は人物描きたいのにな(本音は)
その前に先生絵の具箱チェック!
おもむろに絵の具のチューブ選んでこれダメそれダメと捨てだした
えっ・・・
パーマネント○○○色全滅
○○○ヒュー色全滅
クイック○○○全滅
ペインティングオイルダメ
・・・ほとんどなくなった
・・・・・
かわりにこういうの買ってきなさい
カドミウム○○○色
カドミウム○○色
バーミリオン
ポピーとテレピン油で混合
画材屋行って
ヒーーー
ヒーーーー
タカ
アニメーターの安月給飛んでった
ブラウン系は買ってこんでよろしい
作ってもいけない
はあ
はい わかりましたー
まあいいや先生の言うとおりにしよう
先生のアトリエの近所は住宅街
道の真ん中にイーゼル立てて描き始めた
つまんない場所だなあと思いつつ
三つのビルを主題に
影黒っぽく見えるけど
よく見ると青っぽいんかな?
うん青っぽい
と思いながら描いた
今まで描いてきた絵、振り返ると
ほら
茶色の塊
先生これ見てヤニくさいって
ヤニくさい
脂くさい
やにくさい?
ショック
意識せずに描いてた
だって茶色っぽいもの多いよ
言われてから恐怖症におちいり
茶色の木とかに出くわすと悩んでしまった
ド どうすればいいんだ
赤っぽくしてみたり紫に塗ってみたり
この一連の出来事は先生に絵の歴史を聞き、納得した
黒田清輝時代
脂派
紫派
なるものがあったらしい
色の変わり目
自分が体験したそのままだ
先生は絵の描き方を通して歴史を教えてくれた
成果はそれなりにあった
松田のジジくさい絵が明るくなったじゃん
って友達にいわれた
いやあそうぉ?
うれしい
そうぉ?
自分の力じゃないけどまんざらじゃないよね