自分でモデルさんを呼ぶようになった以前の話しです
ヌードデッサン会の時
表現の目標は素直に写し取りたい
20分で
でした
いろいろな画材を試しました
鉛筆に始まり 色鉛筆 ハードコンテ ソフトコンテ
クレヨン 水墨 透明水彩 不透明水彩
どれもそれぞれの良さがあります
でも自分の思いとはずれがりました
20分ではなかなか思い通りのところまで描けないのです
家では油絵を描いていました
油絵の具は乾かしては塗りを繰り返すのに向いている画材で
短時間ではすぐに下の色と混ざってにごってしまいます
デッサン会では無理だろうと思って使わなかったのですが
1度思い切って挑戦してみました
当日強烈に実感しました
油絵での20分は短いこと
短いこと
そして塗りにくい
重ね塗りができないし
2度なぞるとにごる
とても描きにくいという印象でした
何枚も描きました
50メートル走を何度も繰り返している印象でした
今回載せた絵は最後のものです
20分より短かったらもう無理
油絵では間に合いません
短期決戦のときにはナイフを使うとかたっぷり厚塗りする方は向いているかもしれません
1日乾かしてもう1度色をのせたいという気持ちになるのですが
グループでのデッサン会では2度目はありません
写真も禁止だし
そういう思いがあったために
自分でモデルさんを呼んで油絵で何度も同じポーズで描けたときは
とてもうれしかったです
でもグループデッサンの良さもあります
なんにしても安価だし
一度しか描けないという緊張感があって集中します
この時も20分一度きりのポーズ
描いた本人しかわからないでしょうけど
なんとか20分で描ききろうと必死でした
この絵を見るたびにその時の緊張がよみがえります