ソファーに横たわる女性
立ちポーズの時のクロッキーとは描いている条件が違う。カーテンを開け自然光で描いている。光と影を整理しやすい。対して立ちポーズの時にはカーテンをしめきり電気の光で描いているために微妙な陰影は表現しにくい。自然光で描くほうが断然やわらかい雰囲気になる。いつも自然光で描けたらと思うが団体でのデッサン会だとおおやけの場となりおいそれとカーテンを開けてはできない。美しい女性を目の前にして思うすべてを描き切るには1ポーズ20分はあまりにも短い。自分はクロッキー会に行く時は描きたいテーマを決めている。女性の良さを感じる形と最低限の陰影。実際には形をとるのにほとんど時間を費やしてしまい陰影が間に合わない。つくづく人の形は複雑だと実感する。だからこそ神秘性を感じるし追求してやまない対象なのだと思う。
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